試験・研究

繊維高分子研究所の研究成果

近年の研究成果をご紹介いたします。

高分子材料グループ

テーマ名 高次構造解析によるプラスチック再利用成形加工技術の高度化
概要 プラスチックを成形する際に出てしまう端材、同じ材料だし、特に汚れてもいないので、もう一度原料に戻しても良いでしょうか。
その問題を高分子の高次構造から紐解いていきました。
成果 一度成形したプラスチックを再度原料に使うと、一見、強度があがるように感じるかもしれませんが、品質にばらつきが生じてしまいます。
分子量の低下、粘性の低下とともに、結晶などの分子が作る構造にも変化が生じていることがわかりました。
関連資料 研究報告書
h26/vol43_11.pdf
h27/vol44_13.pdf
h28/vol45_07.pdf
h29/vol46_09.pdf
h30/vol47_10.pdf
r1/vol48_09.pdf
テーマ名 編織技術を活用した炭素繊維強化樹脂の加工性向上
概要 炭素繊維を使って、自分達で様々な組織の織物を作ってみました。
その構造が、樹脂と組み合わせてCFRPの製品を作った時に、どのように影響してくるか試してみました。
成果 CFRP製品は、炭素繊維の向きや密度によって強度や品質が変わります。それは、強度を担う炭素繊維自体の伸びがほとんどなく、縦横の比率が大きく異なる強化材であるためです。
その特性を考慮して、複数の織組織を組み合わせた絞り加工に適したシートを開発しました。
関連資料 研究報告書
h27/vol44_14.pdf
h28/vol45_08.pdf
h29/vol46_10.pdf
テーマ名 金属表面処理工法によるプラスチックの成形性向上
概要 プラスチックの射出成形では、高温で融かしたプラスチックを低温の金型に流し込み、冷やして固めます。
流し込む途中のプラスチックの冷え方が、成形品にどのように影響するかを試してみました。
成果

融けたプラスチックは柔らかくても、固まると硬くなります。金型に流し込む途中で樹脂が固まりすぎると、形状を上手く再現することができなくなってしまいます。
そこで、金型の表面に「樹脂と金型の熱移動を妨げる皮膜」を作ることで、金型への樹脂の流れ込みをよくできることを確認しました。

関連資料 研究報告書
h29/vol46_08.pdf
h30/vol47_09.pdf
r1/vol48_08.pdf

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