後継者育成研修

結城紬産地振興人材育成事業紹介

【内 容】
本研修は、茨城県の地場産業である結城紬の生産技術者育成を目的に実施しています。現在、結城紬は分業による生産体制ですが、技術者の高齢化に伴い、将来的に複数の生産工程を担える人材の育成が、産地の課題となってきています。
そのため、この研修では、地機の製織技術とともに、染色や下ごしらえなどの実習を充実させ、一連の生産技術に関する知識を有した担い手の育成に力をいれています。

【成 果】
研修修了後は結城紬製造企業に所属し、即戦力として生産に携わっていくことになります。これまでの研修修了生は、毎年開催される茨城県本場結城紬織物協同組合主催の「本場結城紬作品展」に数多く入選しており、産地内でも高い評価を得ています。
また経験を積んだ修了生の中には、伝統工芸士の認定や絣括りなどの技術習得、またオリジナル製品の製造に取り組み始めた方もおり、今後の産地を担う人材として活躍されています。




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令和5年度 研修コース・主な研修内容

コース名 研修日数 主な研修内容
織物基礎 3日程度
(5月)
結城紬基礎、織物設計、機結び、縦結び
糸準備 3日程度
(7月)
糸織度計算方法、糸揚げ体験
染 色

10日程度
(5、8、11月)

浸染基礎座学、染料計算・計量方法、かせ糸浸染実習
製織準備①
(無地・縞)
35日程度
(5、8、11月)
下糊付け、繰り返し、かせ揚げ、整経、本糊付け
製織準備②
(無地・縞)
15日程度
(5、8、11月)
先分け、筬通し、機巻き、前結び、小巻き、掛糸掛け、かしあげ
製 織
(無地・縞)
130日程度
(5-7、9-11、1-3月)
地機製織(帯地1本、着尺2反)
絣製織 5日程度
(11、2月)
絣の構成、100亀甲製織実習


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