お知らせ
成果
第23回産総研・産議連LS-BT合同研究発表会で優秀ポスター発表賞受賞
〇第23回産総研・産議連LS-BT合同研究発表会において、当センター 技術支援部 フード・ケミカルグループの飛田 啓輔 主任研究員が優秀ポスター発表賞を受賞しました。
【受賞内容】
〇演 題 伝統的製法から学ぶ品質の低下が穏やかになる清酒製造技術の開発
〇発表者 飛田 啓輔(共同研究者 主任研究員 野口 友嗣*1)
*1 茨城県産業技術イノベーションセンター 技術支援部 フード・ケミカルグループ
〇発表内容
〇日本酒は、海外での和食ブームを背景に輸出額は増加傾向にある一方、酸化劣化しやすいため輸出過程における品質維持が課題でした。本研究では、日本酒の抗酸化能を高め、香りが劣化することを抑える乳酸菌を開発しました。この乳酸菌を日本酒の製造工程の一つである“酛造り(もとづくり)*2”に利用することで、日本酒の品質低下が穏やかになるというものです。すでに、当センターでは県内酒蔵に対して開発した乳酸菌の提供を開始しており、輸出に適した日本酒の開発支援を行っています。
〇なお、本発表内容は、文部科学省特別電源所在県科学技術振興事業「次世代型生酛系酒母を利用した日本酒とその他の食品への応用に関する研究開発事業(令和1~令和5年度)」において得られた成果です。
*2 純度の高い清酒酵母を培養するための製造工程の一つ。一般的に、水、清酒酵母、麹、蒸米を混合し、発酵させて作る。
[関連情報]
- 茨城県産業技術イノベーションセンター 令和6年 成果集 p.10
「ひたち酒乳酸菌TMを活用した日本酒開発」(PDF) - 茨城県 プレスリリース(2025/4/24)(茨城県HPへの外部リンク)
https://www.pref.ibaraki.jp/somu/hodo/hodo/pressrelease/hodohappyoushiryou/2203/documents/250424inobesentar.pdf
[産総研・産議連LS-BT合同研究発表会について]
〇産総研・産議連LS-BT合同研究発表会は、産業技術総合研究所と産業技術連携推進会議ライフサイエンス部会バイオテクノロジー分科会が主催し、産総研のみならず、産・官・学の相互交流を促進し、未来の有望な研究イノベーションを発掘・創出することを目的に年1回開催されています。今年度は、産総研、公設試験機関、大学、企業などに所属する300名を超える方が参加しました。ポスターセッションにおいて、発表者102名の中より参加者の投票によって選出された4名に優秀ポスター発表賞が授与されました。
開催日:2025年6月18日(水)~6月19日(木)
場 所:産業技術総合研究所 つくばセンター
ホームページ:https://unit.aist.go.jp/dlsbt/lsbt/contents2025/poster_award2025_01.html
【お問合せ】
茨城県産業技術イノベーションセンター
〇技術支援部 フード・ケミカルG(食品系)
〇〇TEL:029-293-7497 / FAX:029-293-8029
〇〇E-mail:food_chemical2(at)itic.pref.ibaraki.jp
〇〇※迷惑メール防止のため、「(at)」を「@」に書き換えてお送りください。