お知らせ
成果
開発支援した日本酒がフランスのコンクールで金賞受賞
〇当センターの支援を受けて萩原酒造株式会社が製品化した日本酒「山廃純米 萩原」が、フランス パリで開催された日本酒コンクール「Kura Master(クラマスター)」2025年度クラシック酛部門で金賞を受賞しました。
【支援内容】
〇日本酒は、海外での和食ブームを背景に輸出額は増加傾向にある一方、酸化劣化しやすいため輸出過程における品質維持が課題でした。当センターでは、日本酒の抗酸化能を高め、香りが劣化するのを抑える“ひたち酒乳酸菌”を開発しました。この乳酸菌を日本酒の製造工程の一つである“酛造り”に利用することで、日本酒の品質低下が穏やかになるというものです。当センターは、県内企業である萩原酒造(株)に対して、“ひたち酒乳酸菌”を提供するとともに、分析や助言を通して輸出に適した日本酒「山廃純米 萩原」の開発支援を行いました。なお、“ひたち酒乳酸菌”については、文部科学省特別電源所在県科学技術振興事業「次世代型生酛系酒母を利用した日本酒とその他の食品への応用に関する研究開発事業(令和1~令和5年度)」において得られた成果の一部です。
【クラマスターについて】
〇2017年から開催されているフランスの地で行うフランス人のための和酒のコンクールです。審査員はフランス人を中心に、トップソムリエなど飲食業界のプロフェッショナルで構成されています。日本酒部門は、「純米酒(精米歩合51-65%)部門」「純米酒(精米歩合66-100%)部門」「純米大吟醸酒(精米歩合1-35%)部門」「純米大吟醸酒(精米歩合36-50%)部門」「大吟醸酒部門」「サケ スパークリング部門」「クラシック酛部門」「古酒部門」の計8部門で構成されています。2025年度の日本酒部門には、合計1,083点の出品酒が集まり、最高賞であるプラチナ賞123点、次いで金賞235点が選ばれました。
【関連情報】
- 茨城県産業技術イノベーションセンター 令和6年 成果集 p.10
「ひたち酒乳酸菌TMを活用した日本酒開発」(PDF) - クラマスター受賞酒紹介ホームページ(外部リンク)
https://kuramaster.com/search/ja/sake/n49772655701583
【お問合せ】
茨城県産業技術イノベーションセンター
〇技術支援部 フード・ケミカルG(食品系)
〇〇TEL:029-293-7497 / FAX:029-293-8029
〇〇E-mail:food_chemical2(at)itic.pref.ibaraki.jp
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