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成果

共同研究の成果が日本醸造学会誌に掲載されました

成果

当センターと合資会社浦里酒造店(つくば市)との共同研究の成果を取りまとめた学術論文が公益財団法人 日本醸造協会*1が発行する日本醸造学会誌に掲載されました。

 

*1 日本醸造協会のホームページはこちら(外部リンク)
https://www.jozo.or.jp/

 

【掲載誌】

日本醸造学会誌 119巻11号掲載(2024年11月15日発行)

 

【題 名】

生酛由来Leuconostoc mesenteroides URAZATO株がM2マクロファージの免疫機能に及ぼす影響

 

【著 者】

飛田 啓輔*2、浦里 知可良*3、浦里 浩司*3

*2 茨城県産業技術イノベーションセンター 技術支援部 フード・ケミカルグループ
*3 合資会社浦里酒造店

 

【内 容】

日本における食物アレルギーの罹患率は1~2%と言われ、深刻な社会問題となっています。その発症にはM2マクロファージと呼ばれる免疫細胞が重要な役割を果たすと言われています。これまでに、アレルギーの発症を予防する乳酸菌は数多く報告されてきましたが、M2マクロファージの機能に及ぼす影響はほとんど知られていませんでした。当センターと合資会社浦里酒造店との共同研究では、浦里酒造店の生酛(きもと)から発見された乳酸菌のロイコノストック・メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)URAZATO株が、M2マクロファージの機能を制御することを発見しました。この発見から、URZATO株はM2マクロファージの機能を制御することで食物アレルギーの発症を予防する可能性が細胞レベルでわかりました。今後はURAZATO株を活用した抗アレルギー食品の開発が期待されます。

 

【お問合せ】

茨城県産業技術イノベーションセンター
技術支援部 フード・ケミカルG(食品系)
TEL:029-293-7497 / FAX:029-293-8029
E-mail:food_chemical2(at)itic.pref.ibaraki.jp
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