デジタル技術活用講座
[第一回] -DXフレームワークの理解-
を実施しました。

開催日:2022年08月04日(木)

レポート

  • 講座

2022年8月4日。オンラインで、「デジタル技術活用講座の自社のデジタル化施策を計画立案する【ワークショップ】」を実施しました。
本プログラムは合計5回のシリーズの構成されており、全体を通してデジタル技術を活用したビジネスアイデアが、既存・新規事業に与える影響について仮説検証を行うことを目的として構築されたプログラムです。問題解決の手法やデジタル技術の仕組みを学び、自社の課題をテーマにしたビジネスアイデアを企画書へ展開する力を習得します。
この日は1回目。テーマは「DXフレームワークの理解」です。DXビジネス領域の整理を目的としたプログラム構成になっており、今世界ではデジタル技術が導入されてどのようなことが起きているのか、講師のインプット・セッションから始まり、そして今後私たちがデジタル技術を使ってどのような価値を生み出せばいいのかを、DXフレームワークを使用しアイデアや価値を整理する個人ワークを体験していただきました。
各自でシートを書く個人ワークを行い、後にはトークセッションを挟み、3~4名異業種のグループメンバーに分かれ、お互いのシートを見せあい意見交換を行います。それぞれの新しい視点からのアイデアも生まれたようです。

インプットセッション

インプットセッションでは、後に予定している各ワークを行うために必要な、今世界で導入されている「IT/デジタル技術」ついてまずはインプットしていただきました。

  • デジタル技術活用の潮流
  • デジタル技術適用の影響
  • DXに必要な着眼点(DXの影響考慮 / ユーザー視点 / バリューチェーンの視点 / 異業種連携 / ナレッジマネジメント)
  • ビジネス領域の整理(組織領域 / リーダーシップ / 企業価値領域 / デジタル領域 / テーマ例)
  • etc...

ワーク

デジタル技術ついてインプットした次は、各自でワークを通してビジネスアイデアを言語化していきます。

ビジョン

デジタル技術ついてインプットした次は、「企業、組織、部署が目指す姿は何か」を各自で考えるワークを行いました。
「事業ビジョンシート」を使って、DXの先にある「未来のありたい姿」とは何かを、言語化していきます。
「事業ビジョンシート」は最終ゴールである未来の事業ビジョン、スコープ、重要指標の項目ごとに可視化を行い、 関係者間で合意をするために用いられます。

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持続可能性

次に、「事業ビジョンシート」で描いた内容を、持続可能なビジネスモデルとして言語化するワークを行いました。 ここでは、ビジネスモデルキャンバスのシートを用いて、ビジネスモデルを起点とした未来の可視化を行います。 ビジネスモデルキャンバスとは、「どのように価値を創造し、顧客に届けるか」を論理的に記述したもので、儲けるための仕組みを整理するためのシートです。

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収益性/実現性

「ビジネスモデルキャンバス」を描いた後は、「未来のビジネスモデル」に到達するための道筋をロードマップとして言語化していきます。 ロードマップでは、ゴールの事業ビジョン(ありたい姿)までをステージに分けて言語化していきます。
次に、コスト試算を行い、投資効果が見込めるかをROI算出シートを用いて仮説回答を整理していきます。

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優位性

優位性についてのワークでは、市場での競争力の高まりを言語化していきます。 新規もしくは既存の主力商品の、市場でのポジションを確認するためのワークです。 同一産業内での競争力の確保だけでなく、垣根を超える産業への対応も考えていきます。

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顧客価値(有益性)

「市場での競争力」を確認した上で、具体的なサービス/施策のイメージを見えるしていきます。

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ダイアログ及びリフレクション

最後は、これまで作成してきたシートをもとに「自社の未来に向けた事業テーマ(5年後)」の事業デザインシートを作成します。 ここでは、自社の「これから」ではどのような新しいパートナーが必要であるか、創造する価値はどのようなものになるのか、 また変化する環境をどのように受け止めながら進めていくのかを言語化していきます。

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今回は、既存の自社の事業の整理から、自社のデータの価値・強みを整理など、あらゆる視点から情報を整理し、最終的に未来のビジネスモデルまでのアイデアをまとめていただきました。 苦戦する参加者の方もおられましたが、最後まで個人ワークを体験していただいたことで、どのようなことを整理しないといけないのか、検証しないといけないのかを理解していただけたように思います。 今回DXフレームワークを理解していただけたので、次回テーマの「ビジネス領域の整理」で同じようなフレームワークを利用して体験していただくことになっております。


information

富士通ラーニングメディア 飯田 哲也
社内起業家(Intrepreneur)


組織が持つアセットを最大限活用することを前提に、外部アセットとのコラボレーションから、従来とは異なる事業を生み出す。お客様の成果と成長を伴奏支援し続けていくことに強い気概を持ち、現場に立つ。計9年間で70社、2,000名の人材・組織・事業開発の支援実績を持つ。

  • 共創空間「CO☆PIT」を11年前に立上げ、ビジネス展開
  • 業種/階層を超えた共創を軸とした人材育成・組織開発・事業開発を支援
  • デジタルテクノロジーを起点としたアイデアソン・ハッカソン/伴走コンサルティングを展開
  • 人材育成メディアGRIT の展開
  • 内閣府リリース「経営デザインシート」を活用した場のモデレーション、実践トレーニングを展開
本事業では、IT企画者全般の講座担当、Co-Working運営、ビジネスモデル開発時のデジタル化支援、及びメンタリング担当