レポート
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講座

2021年8月30日。コワーキングスペースで、「IoT/AI等を活用したビジネスプラン構築研修」を実施しました。6回シリーズの5回目です。テーマは「DX導入運用計画」。要件定義からシステム調達、開発、運用までの計画の立て方を学びます。9社12名の皆さんが参加してくださいました。
デジタル技術選定時のチェックポイント
まず講師が力を入れて語ったのは、デジタル技術の選定基準についてでした。使い勝手はもちろんですが、同じくらいサポート体制が重要だと。たとえばあるソフトウェアを「これ、安いから使ってみよう!」と試用するところまでは良いのですが、稼働後に「使い方がよくわからない」「なんだかシステムが不安定」となった場合、サポート体制が脆弱ですと、システムが止まってしまいかねません。こうした、見誤ると取り返しがつかなくなる検討事項を、具体的に解説していきました。

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デジタル導入に成功した企業が行っていること ~重要ポイント~
次に、デジタル導入に成功した企業が必ず行っているアクションを解説しました。重要なポイントは5つあるそうです。1つ目は課題解決に使えそうな技術の調査はできているか。2つ目は、技術をどう現場適用していくか。アプローチ方法を検討できているか。3つ目は、ユーザー検証(利用者にシステムを評価してもらう)の方法の検討。4つ目は、普及活動(利用者に気持ちよく使ってもらうためのプロモーション)の立案、5つ目は改善計画(普及したあとに行う、保守・運用)の重要性を語りました。

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DXデジタル導入運用計画の立て方 ~演習~
講義の後は、導入計画の立て方を疑似体験です。参加者ひとり一人が自分なりに計画を立て、グループのメンバーに説明。講師や他の参加者から意見をもらいます。これを繰り返しながら、具体的な計画を練っていきました。







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参加者の声
DX導入運用計画を体験した皆さんに今回の感想を聞いてみると、「以前より企画書がスラスラと書けるようになったような気がします。」「リスクに関して。セキュリティ関連のことは、やはり大事だと実感した」「最後に企画を1枚にまとめたことで、トータルで見て、今必要なことはこれだ、という感覚を持てるようになりました。」などなど。お一人おひとりが、アイデアを実行計画に落とし込む手がかりのようなものを掴み始めた様子がうかがえました。

次回は、ここまで進めてきたDXの計画を企画書にまとめ、有識者にプレゼンテーションを行います。果たしてどのようなフィードバックをもらうのか。

富士通ラーニングメディア 飯田 哲也
社内起業家(Intrepreneur)
組織が持つアセットを最大限活用することを前提に、外部アセットとのコラボレーションから、従来とは異なる事業を生み出す。お客様の成果と成長を伴奏支援し続けていくことに強い気概を持ち、現場に立つ。計9年間で70社、2,000名の人材・組織・事業開発の支援実績を持つ。
- 共創空間「CO☆PIT」を11年前に立上げ、ビジネス展開
- 業種/階層を超えた共創を軸とした人材育成・組織開発・事業開発を支援
- デジタルテクノロジーを起点としたアイデアソン・ハッカソン/伴走コンサルティングを展開
- 人材育成メディアGRIT の展開
- 内閣府リリース「経営デザインシート」を活用した場のモデレーション、実践トレーニングを展開
塙 陸一郎
株式会社まなび梯
データサイエンティスト
アナリティクス関連領域の広範囲に渡る知見を活かし、デジタル技術関連の研修コースを多数開発し、データコンサルティングの実績を持つ。製造業、サービス業向けのデータサイエンス手法、テクノロジーセミナー展開。自治体と共同でビッグデータ活用セミナー展開
富士通ラーニングメディア認定講師
