レポート
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講座

2021年8月19日。コワーキングスペースで、「IoT/AI等を活用したビジネスプラン構築研修」を実施しました。今回は6回シリーズの3回目です。テーマは「DXサービス領域の整備」。サービスデザインのプロセスを体験します。10社14名の皆さんが参加してくださいました。
社外に向けたサービスは、人(お客様)中心に組み立てる
今回も講義はオンライン形式です。前回の振り返りを行い、インプットセッションを終えたら、そこからは個人ワークとグループ討議の繰り返し。1つ目のワークは、顧客に向けた商品開発をする場合のサービスデザインです。4つのステップで行いました。





※Step4は、次回講座で体験予定
社内に向けたサービスは、業務中心に組み立てる
2つ目のワークは、社内に向けてシステム開発する場合のサービスデザインです。こちらも4つのステップを体験しました。2つのワークのメインイベントは、ともにStep2(サービスブループリント/業務フロー)。このフェーズが、どれだけリアルに、細やかに描けるか。実際には、巻物のように長いサービスブループリントを書いた会社もあるといいます。それくらい、大変なもの。利用者の気持ちに寄り添う力、現場や業務、IT技術に対する理解の深さ、想像力など、様々な力を駆使して進めます。




※Step4は、今回は割愛しました
参加者の声
駆け足で2つのサービスデザインを体験した皆さんに今回の感想を聞いてみると、「サービスブループリントを学び、画面を接点に具体化していく体験をした。このやり方であれば、ユーザーにより近いものがつくれる。」 「業務フローを書くことで、必要なデータ、システムが見えてきた。」 「頭の中では思い描いていたものの、形にするのは難しい。現場の理解もいるし、IT技術もある程度理解していなければならない。」具体化することの手ごたえと、難しさ。その両方を体感しておられる様子がみえてきました。

講師は言います。「最近の開発スタイルは、いきなり本番環境を構築するのではなく、まずプロトタイプ(試作品)をつくります。それを現場ユーザー(ペルソナ設定した人たち)に使ってもらうのです。プロトタイプの段階で、ある程度、使い勝手や機能など、ユーザーの要望を吸い上げ、それに応える形で本番開発をすることが増えています。 」最近の時流として、ローコード、ノーコードといった、コードを書かなくてもアプリが作れるツールがたくさん出てきました。無料の範囲でも、ある程度は作れるツールもあります。誰もがプロトタイピングに挑戦できる環境が整ってきました。次回は、そうしたツールを使った開発体験を行います。
<使用予定ツール>
- サービスプロトタイプ:アプリケーションを試作する(Adobe XD)
- RPA:業務プロセスを自動化する(power automate)

富士通ラーニングメディア 飯田 哲也
社内起業家(Intrepreneur)
組織が持つアセットを最大限活用することを前提に、外部アセットとのコラボレーションから、従来とは異なる事業を生み出す。お客様の成果と成長を伴奏支援し続けていくことに強い気概を持ち、現場に立つ。計9年間で70社、2,000名の人材・組織・事業開発の支援実績を持つ。
- 共創空間「CO☆PIT」を11年前に立上げ、ビジネス展開
- 業種/階層を超えた共創を軸とした人材育成・組織開発・事業開発を支援
- デジタルテクノロジーを起点としたアイデアソン・ハッカソン/伴走コンサルティングを展開
- 人材育成メディアGRIT の展開
- 内閣府リリース「経営デザインシート」を活用した場のモデレーション、実践トレーニングを展開
塙 陸一郎
株式会社まなび梯
データサイエンティスト
アナリティクス関連領域の広範囲に渡る知見を活かし、デジタル技術関連の研修コースを多数開発し、データコンサルティングの実績を持つ。製造業、サービス業向けのデータサイエンス手法、テクノロジーセミナー展開。自治体と共同でビッグデータ活用セミナー展開
富士通ラーニングメディア認定講師
