開催日:2019年7月10日
レポート
セミナー

7月10日に開催した、第1回 デジタル技術を活用したビジネスイノベーションセミナー。コワーキングスペースでの初イベントです!
登壇者は、IoT・AI等のデジタル技術を適用した事業コンサルティングを行っている富士通クラウドテクノロジーズ株式会社の西尾さん。
営業部長、投資家といった複数の顔を持つ彼ならではの知見を紹介しました。
Data is King
デジタルの時代、デジタルビジネスの時代、デジタルトランスフォーメーションの時代…。 デジタルワードが飛び交う昨今において、最初に理解すべきこと、それは “ Digital = Data ” である。 この “ Data ” をどのように扱うか次第で、ビジネスの成否が大きく変動する時代へ。 「デジタル化するか、さもなくば死か」フィリップ・コトラー氏が残した言葉が、現実の世界で起こり、既存産業がディスラプトされる事象が多く見受けられます。 “ Data ” を活用した事例を他業界、他社のこととして、見るのではなく、自分事として捉えること。すべては、このマインドセットから始まると、西尾さんは語ります。

ユニークなデータが、ユニークなサービスをつくる

現在、データビジネスは事業化に成功した事例が多数生まれています。シェアリングエコノミー、付加価値創出、データ販売、データ流通サービス、既存事業強化、既存事業効率化等、データがあるからこそ成立するビジネスです。なお、成功事例を省察すると、必ずその事業者しか持ってないデータの存在が浮かび上がります。他社が持ち合わせていない
“ Data ”
こそが、競争力の源泉であり、データでビジネスする際に最も配慮すべきことです。
自社の独自データには何があるか?受発注データ/空間データ/GPSデータ/プライシングデータ/需要予測関連データ/商品データ等々、特徴的なデータを社内から抽出すること。この先に、パートナー会社からのデータ調達、外部機関からの有償・無償データ調達があり、それらデータを組合せることで、市場に眠るニーズや課題、生産性のボトルネック解消に直結する
“価値あるデータ“
が生み出さる可能性があります。
“ Data ”
を保有している前提で、
“ Technology”
を知れば、勝てるかもしれない。この感性を持ち、データ収集→データ蓄積→データ分析→ユーザー価値といった
データの流れを頭に叩き込む。このユーザーに最も近い
“ データ分析≒AI(人工知能)”
にこそ価値の増減に直結する要因が潜むことを感じ取ってほしい。
デジタル活用を推進するチームとは
日々進化を遂げるデジタル技術の世界を理解し、現実世界のニーズや課題と向き合うには、西尾さん自身の経験から、次の3つのことを常に意識してほしいと伝えた。
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ITエンジニアをチームに招く最低でひとり、データ設計ができ、データ運用を迅速に回せるエンジニアの参加が必須。ある程度ルーチンワークになれば、アウトソースの検討可能
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助走してくれるパートナーをつけるデータの前処理方法、プラットフォームの考え方、資金の調達、リーガルリスクへの対処等、助言や協力をしてくれるメンターような存在とコミュニケーションすること
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難しく考えず、まず
“ 実行すること”
Act First新規事業の創出、ビジネスモデルの変革、とかとか、仰々しく、難しく考えず、まず出来ることからやってみる。実行すると学ばざるを得ないので、学びも後追いで付いてくる
これらを意識できない場合は、失敗プロジェクトになる確率が一気に高まることを併せて伝えていました。 現在、データビジネスは事業化に成功した事例が多数生まれています。シェアリングエコノミー、付加価値創出、データ販売、データ流通サービス、既存事業強化、既存事業効率化等、データがあるからこそ成立するビジネスです。なお、成功事例を省察すると、必ずその事業者しか持ってないデータの存在が浮かび上がります。他社が持ち合わせていない “ Data” こそが、競争力の源泉であり、データでビジネスする際に最も配慮すべきことです。

参加者とのクロストーク
セミナー講演後は、参加者同士の自己紹介(業務内容やデジタルへの期待等)から始まり、西尾さんへのQAへと移りました。QAの際に、デジタル活用を おぼろげに考えていたが、より具体的な適用イメージを持てたという言葉多く聞かれました。 QA内容の詳細は、下部にあるグラメモを是非ご覧ください。


【講演者】
富士通クラウドテクノロジーズ株式会社
ビジネスデザイン本部
データデザイン部
シニアマネージャー
西尾敬広 氏
【略歴】
2010年「ニフティクラウド」の立ち上げに参画,マーケティング活動の全域を担当し国内No1クラウドサービスへと成長。2015年IoTデザインセンターを立上げオムロン,ルネサンスなど多くの事業会社とのオープンイノベーションを実現。2018年AI活用にて多くのナショナルクライアントの支援を継続中。
特に、現在は顧客企業の事業課題をデータで解決支援、不動産、飲食チェーン、メーカーなど、 AI を含む複数のデータ活用プロジェクトを現在進行形で統括支援